2010年12月07日

非実在青少年がどーのこーので思った事

 
 マンガが好きで、かつゲーム制作を仕事にしている人間として例の改正案がとても気になってます。
 昨日は中野へ『都条例改正案の問題点を検証するシンポジウム』というものに行ってみたり。
 で、自分の考えをまとめる為にちょっと書き出してみました。
 ちなみに改正案の問題点については、詳しい所がたくさんあるので端折ってます。

※文中の引用で東京都青少年・治安対策本部のサイトにリンクしようと思ったのですが
※リンクする時は事前に連絡しろと書いてあったのでURLだけ書いてます。
※というのも詭弁のような気がするので、後日連絡してみようかな‥‥



 「非実在青少年」が話題になった「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案」が修正されて再提出された訳ですが。
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/08_joureikaisei_4tei.html
 今回は「非実在青少年」「単純所持」が外されたものの、内容自体は相変わらずのようです。
 拡大解釈すればなんでも規制できそう、ヤバイ!という事で大騒ぎ(金子の見える範囲、すなわちオタク寄りな世界)になってます。
 ネット上で色々な情報、意見が上がってきています。

 自分は前回の時、好きなマンガが読めなくなるかもしれない恐怖を感じはしたものの、仕事が忙しかったので流していました。
 今回、比較的時間があった(冬コミ原稿終わってないのに?)ので、自分でも改正案を読んでみたのです。
 『東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案について』(※PDF)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/gian.pdf


 で、頭悪いなりに思ったのは「何がしたいのか解らなくて怖い」


 マンガやアニメ関連でヤバイと言われてるポイントは第七条の変更で追加された二号の部分かと思います。
二 漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く。)で、
  刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為
  又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、
  不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、
  青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、
  青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
 記述そのままに受け取ったとしても、エロ描写は大分描きづらくなりそうです。
 規制される事に委縮して表現の自由が奪われる事を懸念する声も大きいです。

 で、石原都知事は規制反対派に対して
夫婦の性生活みたいなのを漫画に描くことが
子供たちに無害だっていうなら、バカだね、そいつら。
『頭冷やしてこい』と言っといてくれ。
 なんて事をマスコミの前で発言したんですが。
 「夫婦の性生活」はこの七条二号に当てはまりません。
 これはむしろ現行の八条一号のに当てはめられそうな事だと思います。
『東京都青少年の健全な育成に関する条例』(※PDF)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_jyourei/08_p1.pdf

一 販売され、若しくは頒布され、又は閲覧若しくは観覧に供されている
  図書類又は映画等で、その内容が、青少年に対し、
  著しく性的感情を刺激し、甚だしく残虐性を助長し、
  又は著しく自殺若しくは犯罪を誘発するものとして、
  東京都規則で定める基準に該当し、
  青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの
 「著しく性的感情を刺激し」の部分でしょうか。
 この「著しく性的感情を刺激し」は次のように定義されているようです。
『東京都青少年の健全な育成に関する条例施行規則』(※PDF)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_jyourei/08_p2.pdf

第15条 条例第8条第1項第1号の東京都規則で定める基準は、
     次の各号に掲げる種別に応じ、当該各号に定めるものとする。

 一 著しく性的感情を刺激するもの 次のいずれかに該当するものであること。

   イ 全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態を描写することにより、
     卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるもの
     であること。
   ロ 性的行為を露骨に描写し、又は表現することにより、
     卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるもの
     であること。
   ハ 電磁的記録媒体に記録されたプログラムを
     電子計算機等を用いて実行することにより、
     人に卑わいな行為を擬似的に体験させるものであること。
   ニ イからハまでに掲げるもののほか、
     その描写又は表現がこれらの基準に該当するものと同程度に
     卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるもの
     であること。
 「夫婦の性生活」は改正七条二号よりも現行八条一号の方が当てはめやすくは無いですかね?
 「これは卑猥である」と認定できれば良いんでしょう?
 というか‥‥
 こっちの方がよっぽど拡大解釈し放題な気がしますけど、どうなんでしょう?
 そもそも七条二号自体がこれを適用すれば済みませんか?
 ‥‥なんて金子ごときが考えるような事は、行政書士の方がとっくに突っ込んでおられました


 といった感じで、自分はわざわざ改正する意味がさっぱり解りませんでした。

 「実写を除く」の部分に意味があるのか?
 現条例では現在以上の規制はできない状況になっていて、新たな条文が必要なのか?
 改正案の他の部分に意図があるのか?
 改正案を通した実績が必要なのか?

 なんにせよ。

 改正案の内容を都議会に提出する直前まで公表せず、反対派に考える暇を与えない姑息さとか
 マンガやアニメ、それに携わる人たちへの石原都知事や猪瀬副知事の物言いとか
 「成年コミックがドラえもんの隣に並んでいるのが本屋の現状」なんて嘘を広める規制推進派の活動とか

 これで「表現の自由を奪う物ではない」とか言われても、まったく信用できないです。
 あるいは「表現の自由とかそんなモンどうでもいいし〜」と何か別の悪だくみをしてるんじゃなかろうかとか思えてきます。
 目の敵にされるのも冗談じゃないですし、何かの思惑の"ついで"で規制されるのもたまったもんじゃないです。




 ──うん、書き出してみたけど役に立たない文章ですね☆


posted by 金子 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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